FAGAの見分け方 〜FAGA診断のための4つの症状とは〜

「自分が女性男性型脱毛症(FAGA)になりかけているかどうか?」というのは、自己判断が難しいものですよね。

鏡を見て自分の頭皮が透けているように見えると、かなりの確信を持てるかもしれませんが、大切なのはそれよりも前に自分で気づき、早めに対処することです。

 

「自分の髪は大丈夫?」という疑問について、女性目線で考えてみましょう。

以下に、4つのチェックポイントで自己評価する手段をご紹介します。

 

「FAGAの薄毛進行」と「正常な抜け毛」の見分け方

「なんだか最近、髪の毛が減ってきたような気がする…」。

そんな不安を感じた時、抜け毛が目に付くたびに心がざわつくことがありますよね。

 

FAGA(女性男性型脱毛症)では、初期症状として次のような変化が現れることがあります。これらのサインを把握して、薄毛の進行状況を確認してみましょう。

 

Check1.1日当たりの「抜け毛の本数」はどうか?

頭髪の抜け毛は、女性にとっても重要なサインです。

一般的に、1日に約50〜100本の抜け毛があるとされていますが、実は季節や状況によって異なります。

特に夏から秋にかけては抜け毛が増える傾向がありますが、これは一時的なものです。そのため、この時期に抜け毛が多くても心配する必要はありません。

 

FAGA(女性男性型脱毛症)のリスクを評価するためには、抜け毛の量を把握することが重要です。

一般的に、夏から秋にかけての抜け毛は150本程度まで許容範囲と考えられ、それ以外の期間は約100本程度という基準が言われています。

 

では、1日の抜け毛量を確認する方法は?一番多いのは「シャンプー中」です。

そこで、シャンプー時に排水口のゴミ受けをきれいにし、抜けた髪の本数を数えてみましょう。毎日ではなく、定期的に行うことで自己評価が可能です。気になる方は、月に一度程度でも十分です。

 

この方法で、自宅で簡単にFAGAのリスクを把握することができます。

 

Check2.髪の抜け毛の太さに異常なバラツキがないか?

男性の薄毛であるAGA(男性型脱毛症)になると、前頭部や頭頂部の毛根で「ジヒドロテストステロン(DHT)」という活性型男性ホルモンが生成されます。

このDHTが額の生え際や頭頂部の毛根で脱毛シグナルを出してしまい、結果として髪が太く育たないという影響が現れます。

AGAを引き起こすDHTは、側頭部や後頭部の頭皮には影響を与えにくいです。そのため、自然な抜け毛とAGAによる抜け毛の間で、髪の太さに違いが生じ始めます。

 

女性の薄毛であるFAGAではDHTが原因とは突き止められていないですが、頭頂部の分目を中心として薄毛が進行します。

頭頂部の毛は細くなり、進行すると落武者のような髪型になってしまいます。

 

つまり、まとまった抜け毛を見つけたときに、その髪の太さに「異常なバラツキ」を感じる場合、AGA・FAGAが進行している可能性があります。

通常、AGA・FAGAの影響を受けていなければ、前頭部・側頭部・頭頂部などの同じ場所の抜け毛の太さはほぼ一定です。

したがって、髪の一本一本に極端な太さの違いがある場合は、早めにクリニックを受診することをお勧めします。

 

Check3:髪のボリューム感に変化はない?

男性の薄毛であるAGAの根源となるジヒドロテストステロン(DHT)は、髪の成長サイクルを乱します。

通常、髪は2年から6年間成長し、その後落ちるというサイクルを繰り返しますが、DHTの影響を受けると成長期が短くなり、髪が十分に育たなくなります。

この乱れたサイクルは、髪のボリュームやハリ、コシに影響を与えます。

男性が同じ髪型を維持している場合、過去の写真と比較すると毛量の減少が明らかになるでしょう。

また、立ち上げスタイルの場合、徐々に立たなくなる変化が見られるかもしれません。

 

自分の髪を触ったり、過去の写真と比較したりして、特に頭頂部で明確な毛量の減少がないかをチェックしてみてください。

このような変化に気づくことができれば、早めの対策ができるかもしれません。

 

Check4.頭頂部・分け目で「透け感」が出始めていないか?

FAGAに陥ってしまうと、頭頂部の分け目の領域で頭皮の透け感が増加します。

洗面台のライトを浴びた際に、「トップの地肌が見え始めている…」と悩むことはありませんか?

これらは、FAGAの明確な症状として指摘されることの多い「1本毛の増加」を受けた頭皮上の露出です。

ちなみに、FAGAの重症度分類ではルードヴィヒ分類(Ludwig Classification scale)が使用されます(下記図)。

・ルードヴィヒ分類Ⅰ型
頭頂部の毛髪が細くなり、分け目が目立つ

・ルードヴィヒ分類Ⅱ型
Ⅰ型よりも頭頂部全域が薄くなり、地肌も目立つようになる

・ルードヴィヒ分類Ⅲ型
頭頂部の薄毛がさらに進行し、地肌が露出する

ルードヴィヒ分類Ⅱ型以上のFAGAを放置していると、「頭皮の透け感」が増していくことが予想されますので、お早めに女性薄毛治療の専門クリニックを受診することをおすすめします。

▶︎FAGAの重症度分類(ルードヴィッヒ分類)についてのコラムはこちらから

 

FAGAについて知っておくべきこと

FAGA(女性男性型脱毛症)は、放置しても自然に改善することは少ないです。

気づいたらすぐに専門家に相談しましょう!

 

当コラムでは、FAGAの初期症状について、ご家庭で簡単にチェックできるポイントを紹介しました。

メディアでもよく取り上げられるように、FAGAは「女性の進行性の薄毛の病気」です。

 

この症状はゆっくり進行しますが、着実に毛母細胞の成長を抑制していきます。

放置していても改善されることはないので、できるだけ早く専門医に相談することが重要です。

 

当院では、無料のカウンセリングを行っていますので、お気軽にご利用ください。
弊院の予約は下記のURLより可能でございます。
https://route.b4a.clinic/clinics/171/bookings/new/select/date/?i=54837

薄毛の悩みや不安を一緒に解決していきましょう。

 

記事監修

「神奈川・湘南・鎌倉の女性薄毛(FAGA)はルートへ」

ルートレディースAGAクリニック

院長 清水弘太郎

プロフィール

略歴

三重大学 医学部医学科卒業
桑名市総合医療センター 初期臨床研修 修了
三重大学病院 さいたま市立病院 形成外科 勤務
大手AGAクリニックA 勤務
大手AGAクリニックB 勤務

専門医・所属学会

日本毛髪科学協会 毛髪診断士
厚生労働省 麻酔科標榜医
日本形成外科学会 正会員