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薄毛に悩む女性は実は多い?

はじめに

薄毛に悩む女性は非常に多く、これは一般的な美容の懸念だけでなく、心理的な負担も与えることがあります。

女性の薄毛はFAGA(女性男性型脱毛症、Female Androgenetic Alopecia)と呼ばれ、男性の脱毛症とは違う疾患になります。

女性の薄毛(FAGA)や男性の薄毛(男性型脱毛症、AGA = Androgenetic Alopecia)の症状は個人差があり、
年齢や生活環境、遺伝的な要因などが影響します。

特に、遺伝的な要因が強い場合やストレスの多い生活を送っている場合、女性も薄毛に悩むことがあります。
最近は食の欧米化などが起因しているのか、日本人女性でも薄毛に悩む方が増えています。

 

女性にとって、FAGA(女性男性型脱毛症)は身体的な側面だけでなく、心理的な側面にも大きな影響を与える問題です。

本記事では、FAGAの進行パターンや原因から、具体的な治療法までをわかりやすく解説し、女性が自分らしい美しい髪を手に入れるためのサポートに焦点を当てて解説します。

 

FAGAとは

 

FAGAは「女性男性型脱毛症」の略で、女性に見られる脱毛症です。特に、頭頂部の分け目の薄毛が特徴で、髪が細くなったり髪のコシが弱くなる初期症状で気づくことが一般的です。

早期発見・早期治療の重要性

FAGAは進行性の特徴を持っており、放っておくと症状が進行していきます。

早期に治療を始めれば、毛母細胞の活性化によりFAGAからの回復までの期間が短くなり、治療効果も高まります。
しかし、毛根の細胞が死滅してしまうと、治療により発毛効果を得ることは難しくなります。

頭皮の状態を写真に収めておくことで、脱毛の経過も手軽にチェックできます。
FAGAを疑ったら、女性専門の薄毛治療クリニックで相談することが大切です。

 

FAGAの進行パターン

FAGAによる薄毛の進行パターンは、主に「頭頂部」から始まり、最終的には頭頂部の頭皮が広く露出するようになります。
これは、脱毛シグナルがこれらの部位に多く出ているためと考えられています。

また、FAGAの進行度はルードヴィッヒ分類によって分類されます(下図参考)。

ルードヴィッヒ分類Ⅲ形になると毛根の毛母細胞の活性も低くなっていると考えられるため、
ルードヴィッヒ分類Ⅰ型などの早期で治療を開始するのが大切だと考えられています。

FAGAの原因

男性のAGAの発症原因は遺伝的な要素である「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素によって引き起こされることがわかっています。

しかし、FAGAはさまざまな原因によって発症すると考えられており、ホルモンバランスの乱れ、生活習慣の乱れ、運動不足、喫煙、ストレス、睡眠不足などがその要因です。

FAGAの治療方法

FAGAの治療法はいくつかありますが、主流なのは以下の方法です。

      1. 内服薬の使用: ミノキシジルやスピロノラクトンなどの内服薬が一般的です。これらは医師の処方が必要であるため、女性専門の薄毛治療クリニックで診察を受けて治療を受ける必要があります。
      2. 外用薬の使用: ミノキシジルを用いた外用薬も有効です。外用薬は手軽に使用でき、内服薬と併用することが一般的です。
      3. メソセラピー治療: 頭皮に成分を注入して発毛を促進する治療法です。幹細胞由来の成分や成長因子を使用します。国産の成分が測定された幹細胞培養上製液を使うクリニックを選ぶ必要があります。
      4. 発毛点滴:幹細胞上清液に含まれる、髪を成長させるサイトカインやエクソソームを点滴する治療です。
      5. 光・LED治療: 高輝度LEDライトを使用して毛髪の成長を促進します。肌にダメージを与えにくいのが特徴です。
      6. かつら・植毛: かつらは手軽に見た目を改善でき、植毛は本物の髪と同じように見える技術が進歩しています。

まとめ

この記事を読んで頂いた方の中で、FAGAの症状出ていると思った場合は、毛髪診断を行っているクリニックで診察を受けてみることが解決策になる場合があります。

AGAクリニックの中にはFAGAに詳しくないクリニックも混在しているので、よく調べてから来院することが鍵となります。

記事監修

ルートレディースAGAクリニック

院長 清水弘太郎

プロフィール

略歴

三重大学 医学部医学科卒業
桑名市総合医療センター 初期臨床研修 修了
三重大学病院 さいたま市立病院 形成外科 勤務
大手AGAクリニックA 勤務
大手AGAクリニックB 診療部長

専門医・所属学会

日本形成外科学会 正会員
厚生労働省 麻酔科標榜医
日本毛髪科学協会 毛髪診断士