この記事のポイント
- 女性の薄毛の多くは「治る」または「改善できる」
- 原因はホルモン変化・ストレス・栄養不足・加齢など人によって異なる
- セルフケアだけでは限界があり、進行した薄毛には専門治療が有効
- 早めの対策が改善への近道
女性の薄毛は治る?結論から解説
結論からお伝えすると、女性の薄毛は適切な治療やケアで改善が期待できます。ただし、薄毛の原因や症状によって対処法は異なります。まずは、どのようなケースで改善が見込めるのかを理解しておきましょう。
治療で改善が期待できるケース
女性の薄毛の中でも、以下のようなケースは医療機関での治療によって改善が期待できます。
| 症状 | 特徴 |
|---|---|
| びまん性脱毛症 | 頭頂部を中心に髪全体が薄くなる。内服薬・外用薬での治療が有効 |
| ホルモンバランスの乱れによる薄毛 | 更年期や生活習慣の乱れが原因。ホルモンへのアプローチで改善を目指せる |
| 栄養不足・ストレスによる薄毛 | 生活習慣の改善と治療の併用で回復が見込める |
これらの薄毛は進行性であることが多いため、早めに専門のクリニックを受診することで、より効果的な改善が期待できます。
自然に回復するケース
一方で、特別な治療をしなくても時間の経過とともに自然に回復するケースもあります。
| 症状 | 回復の目安 |
|---|---|
| 産後脱毛症 | 出産後のホルモン変化が原因。多くの場合、半年〜1年程度で回復 |
| 一時的なストレスによる抜け毛 | ストレス要因が解消されれば、数ヶ月で改善することが多い |
| 急激なダイエット後の抜け毛 | 栄養状態が回復すれば、徐々に改善 |
ただし、自然回復が見込めるケースでも、治療を行うことでより早い改善が期待できます。「いつ治るかわからない」という不安を抱えている方は、一度医師に相談してみることをおすすめします。
早期対策が重要な理由
薄毛は放置すると進行してしまうことがあります。特に、びまん性脱毛症(FAGA)のような進行性の薄毛は、早い段階で対策を始めるほど改善しやすいという特徴があります。
髪の毛には「成長期→退行期→休止期」というサイクル(ヘアサイクル)があり、薄毛が進行するとこのサイクルが乱れ、成長期が短くなってしまいます。一度乱れたヘアサイクルを正常に戻すには時間がかかるため、「少し気になる」と感じた段階での対策が、将来の髪を守る第一歩となります。
「まだ大丈夫」と思わず、気になったタイミングで専門家に相談することをおすすめします。
女性の薄毛の主な原因6つ

女性の薄毛は単一の原因ではなく、ホルモン・栄養・生活習慣など複数の要因が重なって起こるケースがほとんどです。
ここでは、当院で多くの患者さまを診てきた経験から、特に多く見られる6つの原因について解説します。ご自身に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
1.ホルモンバランスの変化
女性ホルモン(エストロゲン)には、髪の成長期を延ばし、抜けにくい状態を維持する働きがあります。そのため、エストロゲンの分泌が低下すると、髪が十分に育たないまま抜けやすくなり、軟毛化が進みます。
ホルモン変動が大きくなる時期は以下の通りです。
| 時期 | 身体の変化 |
|---|---|
| 更年期〜閉経後 | エストロゲンが急激に減少し、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなる |
| 出産後 | 妊娠中に高まっていたエストロゲンが急減し、一時的に抜け毛が増える |
| ピルの服用中止後 | ホルモン補充が止まることで、一過性の脱毛が起こることがある |
特に閉経後に発症するFAGA(女性男性型脱毛症)は進行性のため、早期の治療介入が重要です。
2.加齢による毛髪サイクルの乱れ
加齢とともに、髪を生み出す毛根の働きは徐々に衰えていきます。その結果、髪の成長スピードが落ち、1本1本が細く短くなる傾向が見られます。
健康な髪は2〜6年かけて成長しますが、加齢によりこの期間が短縮されると、髪が十分な太さに育つ前に抜けてしまいます。「トップにボリュームが出ない」「髪がぺたんとする」といった変化は、このサイクルの乱れが原因であることが多いです。
3.ストレスによる血行不良
慢性的なストレスを受け続けると、身体は常に緊張状態となり、頭皮を含む末梢の血流が悪くなります。血流が低下すると、髪の成長に必要な栄養や酸素が毛根に届きにくくなります。
さらに、ストレスは以下のような悪影響も及ぼします。
- 自律神経の乱れによる頭皮環境の悪化
- 髪の成長を促すホルモンの分泌低下
- 睡眠の質の低下による回復力の減少
強いストレスを受けてから2〜3ヶ月後に急に抜け毛が増える「休止期脱毛」も、ストレスが主な原因として知られています。
4.栄養不足や過度なダイエット
髪の約85%はケラチンというタンパク質でできています。そのため、タンパク質の摂取不足は髪の形成に直接影響します。
髪の健康維持に重要な栄養素をまとめました。
| 栄養素 | 髪における役割 | 不足すると起こること |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の主成分の材料 | 髪が細くなる、伸びにくくなる |
| 鉄分 | 毛根への酸素運搬 | 抜け毛の増加、髪の乾燥 |
| 亜鉛 | ケラチン合成のサポート | 髪が薄くなる、脱毛 |
| ビタミンB群 | 細胞の代謝促進 | 頭皮環境の悪化 |
特に鉄分不足は女性に多く見られ、血液検査で貧血と診断されなくても、体内の鉄貯蔵量(フェリチン)が低いと脱毛に関連することがわかっています。
5.誤ったヘアケアや頭皮へのダメージ
日々のヘアケア習慣が、知らないうちに頭皮や毛根にダメージを与えていることがあります。
| 習慣 | 頭皮・髪への影響 |
|---|---|
| 洗浄力の強すぎるシャンプー | 頭皮のバリア機能が壊れ、乾燥や炎症を起こす |
| ドライヤーの高温使用 | 髪のタンパク質が傷み、切れ毛・枝毛の原因に |
| 頻繁なカラー・パーマ | 化学物質が頭皮を刺激し、毛根が弱る |
| 同じ位置できつく髪を結ぶ | 毛根が引っ張られ続け、牽引性脱毛症を発症 |
牽引性脱毛症は早期であれば回復が見込めますが、長期間続くと毛根が線維化し、髪が生えなくなることもあります。
6.遺伝的要因や病気の影響
FAGAの発症には遺伝的な要素も関係しますが、女性の場合は男性ほど強い影響はなく、複数の遺伝子と環境要因が組み合わさって発症すると考えられています。
また、以下のような病気が脱毛の原因となることもあります。
| 疾患 | 脱毛との関係 |
|---|---|
| 甲状腺機能異常 | ホルモン異常により髪の成長サイクルが乱れる |
| 鉄欠乏性貧血 | 毛根への酸素供給が不足する |
| 膠原病(SLEなど) | 免疫の異常により毛根が攻撃される |
| 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) | 男性ホルモン過剰によりFAGAに似た脱毛が起こる |
脱毛以外にも、倦怠感・体重変化・月経異常などの症状がある場合は、まず原因となる病気の治療を優先する必要があります。
知っておきたい女性の薄毛の種類
女性の薄毛は、原因や症状のあらわれ方によっていくつかの種類に分けられます。タイプによって治療法や回復の見込みが異なるため、まずは自分がどのタイプに当てはまるのかを知ることが大切です。
ここでは、女性に多い代表的な4つの脱毛症について解説します。
びまん性脱毛症(FAGA)

びまん性脱毛症は、頭部全体の髪が均一に薄くなるタイプで、女性の薄毛の中で最も多く見られます。「びまん」とは「広く一面に広がる」という意味で、男性のように生え際が後退したり、特定の部分だけがはげたりするのではなく、分け目が目立つ・頭頂部の地肌が透けるといった症状が特徴です。
主な原因は、加齢やホルモンバランスの変化です。特に更年期以降に発症するものは「FAGA(Female Androgenetic Alopecia:女性男性型脱毛症)」と呼ばれ、放置すると徐々に進行します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 頭部全体が薄くなる、分け目やつむじが目立つ |
| 主な原因 | 加齢、女性ホルモンの減少、遺伝的要因 |
| 進行 | ゆっくり進行する(進行性) |
| 治療 | 内服薬・外用薬・注入治療などで改善が期待できる |
FAGAは早期に治療を始めるほど効果が出やすいため、「最近、髪にボリュームがなくなった」と感じたら、早めに医師に相談することをおすすめします。
休止期脱毛症

休止期脱毛症は、一時的なきっかけにより、髪の成長がストップして抜け毛が急増するタイプの脱毛症です。
通常、髪の毛は成長期→退行期→休止期というサイクルを繰り返しています。何らかの原因で多くの髪が一斉に休止期に入ると、2〜3ヶ月後にまとまった抜け毛となって現れます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 突然抜け毛が増える、全体的に薄くなる |
| 主な原因 | 出産、高熱、手術、強いストレス、急激なダイエット、薬の副作用など |
| 進行 | 原因がなくなれば自然に回復することが多い |
| 回復までの期間 | 通常6ヶ月〜1年程度 |
産後の抜け毛(産後脱毛症)も休止期脱毛症の一種です。多くの場合は時間とともに自然回復しますが、1年以上改善しない場合や抜け毛が著しい場合は、治療によって回復を早めることができます。
円形脱毛症

円形脱毛症は、コイン大の丸い脱毛斑が突然できるタイプの脱毛症です。「10円ハゲ」と呼ばれることもあります。
原因は完全には解明されていませんが、自己免疫の異常が関係していると考えられています。本来は外敵から身体を守る免疫細胞が、誤って自分の毛根を攻撃してしまうことで起こります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 境界がはっきりした円形・楕円形の脱毛斑 |
| 主な原因 | 自己免疫反応、ストレス、遺伝的素因 |
| 進行 | 1か所のみの場合は自然回復も多い。複数・広範囲は治療が必要 |
| 治療 | ステロイド外用・注射、局所免疫療法など |
1か所の小さな脱毛斑であれば、数ヶ月〜1年以内に自然回復するケースが多いといわれています。ただし、複数箇所に広がったり、眉毛やまつ毛にも影響が出たりする場合は、専門的な治療が必要です。
円形脱毛症は「ストレスが原因」と思われがちですが、ストレスはあくまで誘因の一つであり、必ずしもストレスだけで発症するわけではありません。
牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は、髪を引っ張り続けることで毛根がダメージを受け、脱毛が起こるタイプです。
ポニーテール、お団子ヘア、編み込みなど、同じ場所を長期間引っ張り続ける髪型を習慣的にしている方に多く見られます。特に生え際やこめかみ部分の髪が薄くなりやすいのが特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 特徴 | 生え際・こめかみなど、引っ張られる部分が薄くなる |
| 主な原因 | きつく結ぶ髪型の習慣、ヘアエクステンション |
| 進行 | 初期は髪型を変えれば回復。長期化すると毛根が萎縮し回復困難 |
| 予防・改善 | 髪型を変える、頭皮を休ませる日を作る |
早い段階で髪型を見直せば回復が見込めますが、何年も続けると毛根が線維化して髪が生えなくなることもあります。「おしゃれのため」と思っている習慣が薄毛の原因になっていないか、一度見直してみましょう。
自宅でできるセルフケア4選

薄毛の改善には専門的な治療が効果的ですが、日々の生活習慣やセルフケアも髪の健康を支える土台となります。
ここでは、自宅で今日から始められる4つのセルフケアをご紹介します。治療と並行して取り組むことで、より良い結果につながりやすくなります。
1.髪を育てる食生活
髪の主成分はケラチンというタンパク質です。そのため、タンパク質が不足すると髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。
髪の健康に欠かせない栄養素と、それを多く含む食材をまとめました。
| 栄養素 | 髪への働き | 多く含まれる食材 |
|---|---|---|
| タンパク質 | 髪の主成分の材料 | 肉、魚、卵、大豆製品 |
| 鉄分 | 毛根に酸素を届ける | レバー、赤身肉、ほうれん草 |
| 亜鉛 | ケラチンの合成をサポート | 牡蠣、ナッツ、大豆製品 |
| ビタミンB群 | 細胞の代謝を促進 | 豚肉、玄米、かつお |
| ビタミンE | 血行促進・抗酸化作用 | アーモンド、アボカド |
特に鉄分と亜鉛は女性に不足しやすい栄養素です。貧血と診断されていなくても、体内の鉄貯蔵量が少ないと脱毛に影響することがあります。
過度なダイエットや偏った食事は避け、バランスの良い食事を心がけましょう。
2.頭皮マッサージで血行促進
頭皮の血流が悪くなると、髪の成長に必要な栄養が毛根に届きにくくなります。頭皮マッサージは血行を促進し、毛根への栄養供給をサポートします。
頭皮マッサージのやり方
- 指の腹を使い、頭皮全体を優しく揉みほぐす(爪を立てない)
- 前頭部から後頭部に向かって、円を描くようにマッサージ
- 側頭部や耳の後ろも丁寧にほぐす
- 1回3〜5分程度、入浴中や寝る前に行う
頭皮が硬くなっていると感じる方は、血流が滞っているサインかもしれません。毎日続けることで、頭皮が柔らかくなり、髪が育ちやすい環境が整います。
3.正しいシャンプーとヘアケア
間違ったシャンプー方法は、頭皮環境を悪化させる原因になります。洗いすぎず、頭皮を守りながら清潔に保つことがポイントです。
正しいシャンプーの手順
- シャンプー前にぬるま湯(38℃程度)で頭皮をよくすすぐ
- シャンプーを手のひらで泡立ててから頭皮につける
- 指の腹で優しくマッサージするように洗う(ゴシゴシこすらない)
- すすぎは十分に行い、シャンプーを残さない
- ドライヤーで根元からしっかり乾かす
洗浄力が強すぎるシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥やかゆみの原因になります。アミノ酸系など、頭皮に優しいシャンプーを選ぶのがおすすめです。
また、濡れたまま放置すると雑菌が繁殖しやすくなるため、シャンプー後は必ずドライヤーで乾かしましょう。
4.睡眠とストレスケア
髪の成長には、十分な睡眠とストレス管理が欠かせません。
睡眠中は成長ホルモンが分泌され、髪を含む全身の細胞の修復・再生が行われます。睡眠不足が続くと、このサイクルが乱れ、髪の成長にも悪影響を及ぼします。
睡眠の質を上げるポイント
- 6〜7時間以上の睡眠時間を確保する
- 寝る前1時間はスマホやPCを控える
- 寝室の温度・湿度を快適に保つ
ストレスを軽減する習慣
- 適度な運動を取り入れる(ウォーキング、ヨガなど)
- 趣味の時間を確保してリラックスする
- 深呼吸や軽いストレッチで自律神経を整える
ストレスは直接薄毛を引き起こすわけではありませんが、ホルモンバランスや血流に影響し、薄毛を悪化させる要因になります。日々の生活の中で、意識的にリラックスできる時間を作りましょう。
クリニックで受けられる薄毛治療
セルフケアだけでは改善が難しい場合や、すでに薄毛が進行している場合は、クリニックでの専門的な治療が効果的です。
女性の薄毛治療は、主に「抜け毛を抑える守りの治療」と「髪を生やす攻めの治療」を組み合わせて行います。ここでは、当院でも取り扱っている代表的な治療法をご紹介します。
内服薬

内服薬は、身体の内側から薄毛にアプローチする治療法です。女性の薄毛治療では、主に以下の3種類が使われます。
| 薬剤名 | 働き | 主な適応 |
|---|---|---|
| スピロノラクトン | 男性ホルモンの影響を抑え、抜け毛を防ぐ | FAGA(女性男性型脱毛症) |
| パントガール | 髪の成長に必要な栄養素を補給する | びまん性脱毛症、産後脱毛症 |
| ミノキシジル | 血流を促進し、毛根を活性化させる | びまん性脱毛症、FAGA |
スピロノラクトンは、もともと血圧を下げる薬として使われていましたが、男性ホルモンの働きを抑える作用があることから、女性の薄毛治療にも応用されています。FAGAの進行を抑える「守りの薬」として処方されます。
パントガールは、髪の成長に必要なアミノ酸やビタミンB群などを含むサプリメントに近い内服薬です。副作用が少なく、栄養不足やストレスによる脱毛に向いています。
ミノキシジル内服薬は、血管を広げて頭皮の血流を改善し、発毛を促す「攻めの薬」です。外用薬よりも高い効果が期待できますが、動悸やむくみなどの副作用に注意が必要です。
※これらの内服薬は、日本では薄毛治療薬として正式に承認されていないものを含みます。医師の診察のもと、リスクとメリットを理解した上で使用します。
外用薬

ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布して発毛を促す治療薬です。
日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」では、女性の薄毛治療において推奨度A(行うよう強く勧める)に位置づけられており、効果と安全性が認められた治療法です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 働き | 頭皮の血流を改善し、毛根に栄養を届けやすくする |
| 使い方 | 1日1〜2回、薄毛が気になる部分に塗布 |
| 効果が出るまでの目安 | 3〜6ヶ月程度 |
| 主な副作用 | 頭皮のかゆみ・赤み、初期脱毛など |
男性の薄毛治療にも使用されますが、濃度が異なるため女性向け製品を使用する必要があります。
参照元:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
注入治療

注入治療は、発毛に有効な成分を頭皮に直接注入する方法です。内服薬や外用薬だけでは効果が出にくい方や、より早く発毛を実感したい方に向いています。
| 治療法 | 特徴 | 注入する成分 |
|---|---|---|
| メソセラピー | ミノキシジルや成長因子、ビタミンなどを注入 | クリニックにより配合が異なる |
| HARG療法 | 幹細胞から抽出した成長因子を注入 | 認定クリニックのみで施術可能 |
メソセラピーは、毛根に直接栄養や有効成分を届けるため、内服・外用薬よりも効率的に毛根を刺激できます。注入する成分はクリニックによって異なりますが、ミノキシジルを主成分としているところが多いです。
HARG療法は、「日本医療毛髪再生研究会」が認定したクリニックでのみ受けられる治療法です。幹細胞由来の成長因子を使用し、毛母細胞を活性化させます。
いずれも複数回の施術が必要で、6〜12回程度を1クールとして継続するのが一般的です。
治療で効果を実感するまでの期間と注意点
薄毛治療は、早い方で3ヶ月、多くの方は6ヶ月程度で変化を実感し始めます。
髪の毛には成長サイクルがあるため、治療を始めてもすぐに効果は現れません。焦らず継続することが大切です。
治療開始から1〜2ヶ月頃に、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。 これは古い髪が新しい髪に押し出される現象で、治療が効いているサインです。通常2〜4週間で落ち着きますので、驚いて中断しないようにしましょう。
また、効果が出ても治療を中断すると再び薄毛が進行する可能性があります。自己判断でやめず、医師と相談しながら継続することが改善への近道です。
まとめ
女性の薄毛は、原因を正しく理解し、適切な治療を行えば改善が期待できます。
この記事のまとめ
- 女性の薄毛の多くは「治る」または「改善できる」
- 原因はホルモン変化・加齢・ストレス・栄養不足・ヘアケア・遺伝など複数が絡み合う
- セルフケア(食事・睡眠・頭皮マッサージ)は髪の健康を支える土台になる
- 進行した薄毛には、内服薬・外用薬・注入治療など専門的な治療が有効
- 治療効果を実感するには3〜6ヶ月の継続が必要
- 改善しない場合は、原因の見直しや治療法の調整を検討する
薄毛は放置すると進行しやすく、改善にも時間がかかるようになります。 「最近、髪のボリュームが減ってきた」「分け目が目立つようになった」と感じたら、早めに専門のクリニックに相談することをおすすめします。
当院では、お一人おひとりの症状や原因に合わせた治療プランをご提案しています。まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。