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薄毛と白髪の意外な関係|研究でわかった共通の原因とは

薄毛と白髪の意外な関係は?共通の原因を医師が解説

執筆者

清水弘太郎

院長

清水弘太郎

「神奈川・湘南・鎌倉・藤沢・横浜の女性薄毛(FAGA)はルートへ」

略歴

三重大学 医学部医学科卒業
桑名市総合医療センター 初期臨床研修 修了
三重大学病院 さいたま市立病院 形成外科 勤務
大手AGAクリニックA 勤務
大手AGAクリニックB 勤務

専門医・所属学会

日本毛髪科学協会 毛髪診断士
厚生労働省 麻酔科標榜医
日本形成外科学会 正会員

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結論:白髪と薄毛に直接的な因果関係はない

まず明確にしておきたいのは、「白髪が多いから薄毛になる」「薄毛だから白髪が増える」という因果関係は医学的に証明されていないということです。

白髪は髪の「色」の問題であり、薄毛は髪の「量」や「太さ」の問題です。それぞれ異なるメカニズムで起こるため、白髪が増えたからといって必ず薄毛になるわけではありませんし、その逆もまた然りです。

「白髪の人は薄毛にならない」という俗説も同様に根拠がありません。白髪でも薄毛が進行する方は多くいらっしゃいます。

ただし、同時に進行するケースは多い

因果関係はないものの、白髪と薄毛が同時期に進行するケースは実際に多く見られます

当院にご相談にいらっしゃる患者様の中にも、「最近白髪が急に増えて、同時に髪のボリュームも減ってきた」とおっしゃる方が少なくありません。

これは偶然ではなく、白髪と薄毛には共通する原因が存在するためです。加齢やホルモンバランスの変化、ストレス、栄養不足など、髪の健康に影響を与える要因が重なることで、白髪と薄毛が同時に現れやすくなります。

薄毛と白髪の関係

次の章では、白髪と薄毛それぞれのメカニズムを詳しく解説し、なぜ同時に起こりやすいのかを明らかにしていきます。

薄毛と白髪のメカニズムの違い

薄毛と白髪のメカニズムの違い

白髪と薄毛は同時に起こりやすいものの、それぞれ異なるメカニズムで発生します。まずは両者の違いを理解しておきましょう。

白髪が生えるメカニズム|メラニン色素と色素幹細胞

髪の色は「メラニン色素」によって決まります。メラニン色素は、毛根にある「色素細胞(メラノサイト)」で作られ、髪が成長する過程で髪内部に取り込まれることで、黒や茶色の髪になります。

白髪が生える原因は、このメラニン色素が作られなくなることです。

色素細胞のもととなる「色素幹細胞」が加齢やストレスなどの影響で減少・機能低下すると、メラニン色素が十分に作られなくなります。その結果、色素を持たない髪、つまり白髪が生えてくるのです。

正常な状態

色素幹細胞が色素細胞を供給

メラニン色素が作られる

黒髪が生える

白髪の状態

色素幹細胞が減少・機能低下

メラニン色素が作られない

白髪が生える

薄毛が進行するメカニズム|ヘアサイクルと毛包幹細胞

一方、薄毛は髪の「量」や「太さ」に関わる問題です。

髪の毛には「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる成長サイクルがあります。成長期(2〜6年)→ 退行期(2〜3週間)→ 休止期(2〜3ヶ月)を繰り返しながら、髪は生え変わっています。

髪の成長期

薄毛が進行する主な原因は、このヘアサイクルが乱れることです。

成長期が短くなると、髪が十分に太く長く育つ前に抜けてしまいます。また、毛根の組織である「毛包」を維持する「毛包幹細胞」の機能が低下すると、毛包自体が萎縮し、やがて髪が生えなくなってしまいます。

正常な状態

成長期が長い

太く長い髪が育つ

十分な毛量を維持

薄毛の状態

成長期が短縮

細く短い髪しか育たない

毛量・ボリュームが減少

女性の薄毛で多い「びまん性脱毛症」や「FAGA(女性男性型脱毛症)」は、このヘアサイクルの乱れが主な原因です。

薄毛と白髪に共通する6つの原因

薄毛と白髪に共通する6つん原因

白髪と薄毛には、17型コラーゲンの減少という共通のメカニズムがあることをご説明しました。では、なぜ髪の健康は損なわれてしまうのでしょうか。

ここでは、薄毛と白髪の両方に影響を与える6つの原因を解説します。

1. 加齢による幹細胞の機能低下

加齢は、白髪と薄毛の両方に最も大きく影響する要因です。

年齢を重ねるにつれて、毛包幹細胞や色素幹細胞は少しずつ数が減り、機能も低下していきます。2021年にNature Aging誌に掲載されたノースウェスタン大学の研究では、加齢に伴い毛包幹細胞が本来の位置から「脱出」してしまい、毛包の縮小と脱毛につながることが報告されています。

また、東京医科歯科大学の研究で示されたように、17型コラーゲンの産生量も加齢とともに減少するため、髪を作る力と髪に色をつける力の両方が衰えていきます。

40代以降に白髪と薄毛が同時に気になり始める方が多いのは、こうした幹細胞の老化が本格的に進み始めるためです。

2. ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモン(エストロゲン)は、髪の成長を促し、ヘアサイクルを正常に保つ働きがあります。

毛包にはエストロゲン受容体が存在しており、エストロゲンは髪の成長期(アナゲン期)を延長させる作用があることがわかっています。更年期を迎えてエストロゲンの分泌が減少すると、髪の成長期が短くなり、薄毛が進行しやすくなります。

また、エストロゲンの減少によって相対的に男性ホルモン(アンドロゲン)の影響が強まり、毛包の縮小化が起こりやすくなります。色素を作るメラノサイトの働きにも影響を与え、白髪が増える一因になると考えられています。

出産後やピルの服用中止時なども、ホルモンバランスが大きく変化するタイミングです。

3. ストレスによる影響

慢性的なストレスが髪に悪影響を与えることは、ハーバード大学の研究で科学的に証明されています。

2021年にNature誌に掲載された研究では、ストレスホルモン(コルチコステロン、人間ではコルチゾール)が毛包幹細胞の休止期を延長させ、髪の再生を妨げることが明らかになりました。ストレスホルモンは毛乳頭細胞に作用し、幹細胞を活性化するGas6という物質の分泌を抑制します。

また、同じくハーバード大学の別の研究(2020年)では、急性ストレスが交感神経を活性化し、ノルエピネフリンの放出によって色素幹細胞が過剰に活性化され、枯渇してしまうことが報告されています。これが白髪の原因となります。

仕事や家庭でのストレスが続く30代〜50代の女性は、特に注意が必要です。

4. 栄養不足

髪の主成分であるケラチンは、タンパク質から作られます。また、亜鉛はケラチンの合成に、鉄分は毛母細胞への酸素供給に欠かせない栄養素です。

これらの栄養素が不足すると、毛母細胞の増殖が妨げられ、髪の成長が滞ります。鉄分不足は休止期脱毛症(テロゲン・エフルビウム)との関連が複数の研究で示唆されています。また、銅はメラニン色素の生成に関与しているため、不足すると白髪が増えやすくなります。

栄養素役割不足した場合の影響
タンパク質髪の主成分ケラチンの材料髪が細くなる、抜けやすくなる
亜鉛ケラチンの合成を助ける髪の成長が遅くなる
鉄分毛母細胞に酸素を届ける髪がパサつく、抜け毛が増える
メラニン色素の生成に関与白髪が増えやすくなる

過度なダイエットや偏った食生活は、白髪と薄毛の両方を悪化させる原因になります。

5. 睡眠不足

髪の成長に関わる成長ホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。

睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌が減少し、毛母細胞の活動が低下すると考えられています。また、睡眠不足は体内のストレスホルモン増加や血行不良にもつながり、髪の健康に悪影響を与えます。

質の良い睡眠を十分にとることは、髪の健康を守るうえで大切な習慣です。

6. 紫外線によるダメージ

紫外線は、頭皮や毛根にダメージを与えます。

長時間紫外線を浴び続けると、頭皮の老化が進み、毛包の機能が低下します。また、紫外線によって発生する活性酸素は、細胞にダメージを与え、白髪や薄毛の進行を早める原因となります。

分け目や頭頂部は紫外線を受けやすい部分です。帽子や日傘などで頭皮を保護することが大切です。

白髪を抜くと薄毛になる?よくある疑問を解消

白髪や薄毛に関しては、さまざまな噂や誤解が広まっています。ここでは、患者様からよくいただく疑問にお答えします。

白髪を抜くと毛根にダメージを与える可能性がある

「白髪を抜くと増える」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、白髪を抜いても白髪が増えることはありません。白髪は色素幹細胞の機能低下によって起こるため、抜いたからといって周囲の毛穴に影響が広がることはないのです。

ただし、白髪を繰り返し抜くことは、毛根にダメージを与える可能性があります。毛を抜く際に毛包が傷つくと、炎症を起こしたり、毛包自体が萎縮して髪が生えにくくなることがあります。最悪の場合、その毛穴から髪が生えなくなることもあります。

白髪が気になる場合は、抜くのではなく、根元からカットするか、白髪染めで対応することをおすすめします。

白髪染めは薄毛を悪化させる?

白髪染めが直接的に薄毛を引き起こすことはありません。しかし、頻繁な使用や不適切な方法は、頭皮環境を悪化させる原因になることがあります。

注意点理由
頻繁すぎる染毛化学薬品が頭皮に負担をかけ、炎症やかぶれの原因になる
薬剤の放置時間が長すぎる頭皮への刺激が強くなり、ダメージを受けやすくなる
アレルギー反応染料成分に対して免疫反応が起こり、かゆみや炎症を引き起こすことがある

白髪染めを使用する際は、以下のポイントを意識しましょう。

  • 使用前にパッチテストを行う
  • 頭皮に薬剤がつかないよう注意する
  • 染毛の間隔を適切にあける(目安は3〜4週間以上)
  • 刺激の少ない製品を選ぶ

頭皮に異常を感じた場合は、使用を中止し、皮膚科や専門クリニックに相談してください。

幹細胞に着目した薄毛治療という選択肢

ここまでご説明したように、薄毛と白髪には毛包幹細胞や色素幹細胞の機能低下が深く関わっています。セルフケアで生活習慣を整えることは大切ですが、すでに進行した薄毛をセルフケアだけで改善することは難しいのが現実です。

近年、幹細胞の研究成果を応用した薄毛治療が注目されています。当院でも、幹細胞に着目した治療を行っています。

幹細胞培養上清液・エクソソームとは?

幹細胞培養上清液(かんさいぼう ばいよう じょうせいえき)とは、幹細胞を培養する過程で分泌されるさまざまな成長因子やサイトカインを含んだ液体のことです。幹細胞そのものを使用するわけではなく、幹細胞が分泌する「有効成分」を活用します。

エクソソームは、細胞から分泌される微小な顆粒(直径50〜150ナノメートル程度)で、細胞間の情報伝達を担っています。成長因子やマイクロRNAなどを含み、周囲の細胞の活性化や修復を促す働きがあると考えられています。

これらの成分は、衰えた毛包や毛母細胞に働きかけ、髪の成長をサポートすることが期待されています。

※幹細胞培養上清液・エクソソームは、ヒトでの有効性に関する大規模な臨床データはまだ限られています。当院では信頼できる製造元から調達し、品質管理を行った上で提供しています

毛髪再生メソセラピー|幹細胞の力を頭皮に届ける

当院では、幹細胞培養上清液やエクソソームを頭皮に直接注入する「毛髪再生メソセラピー」を行っています。

治療方法有効成分を頭皮に直接注入
期待できる効果毛包・毛母細胞の活性化、発毛促進、髪質改善
治療回数の目安6〜12回程度(個人差があります)
治療間隔1ヶ月に1回程度

内服薬や外用薬が全身または頭皮表面から作用するのに対し、メソセラピーは有効成分を毛根に直接届けることができます。そのため、より効率的に毛包へアプローチできる治療法です。

内服薬・外用薬との併用でより効果的な発毛を目指す

薄毛治療では、複数の治療法を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。

当院では、患者様の症状や進行度に合わせて、以下のような治療を組み合わせたオーダーメイドの治療プランをご提案しています。

治療法役割
内服薬(スピロノラクトンなど)抜け毛の進行を抑える
内服薬・外用薬(ミノキシジル)血流を改善し、発毛を促進する
メソセラピー・点滴幹細胞由来の成分で毛包を活性化する

「最近、抜け毛が増えた気がする」「分け目が目立つようになってきた」と感じたら、早めにご相談ください。薄毛は進行性のため、早期に治療を始めるほど改善が期待できます。

まとめ

「白髪が多いと薄毛になる」という噂に医学的な根拠はありません。しかし、白髪と薄毛が同時に進行するケースは多く、その背景には共通の原因があります。

東京医科歯科大学の研究では、17型コラーゲンが毛包幹細胞と色素幹細胞の両方を維持していることが明らかになりました。加齢やストレスなどによってこの機能が低下すると、薄毛と白髪が同時に起こりやすくなります。

白髪はセルフケアや白髪染めで対応できますが、薄毛は進行性のため、早めの対策が重要です。「髪のボリュームが減ってきた」と感じたら、専門の医師に相談することをおすすめします。

未承認医薬品に関する注意事項

本記事で紹介している薄毛治療の一部は、日本国内では未承認ですが、自由診療として受けていただくことが可能です。

1. 未承認の治療について

「ミノキシジル内服薬」「メソセラピー」「幹細胞培養上清液」「エクソソーム」は、日本国内において医薬品医療機器等法(薬機法)に基づく承認を受けていません。

2. 入手経路について

当院では、海外の医薬品販売業者やメーカーから、正規の流通ルートを通じて医薬品・治療材料を輸入し、適切な管理のもとで患者様に提供しています。

3. 国内の承認薬について

ミノキシジル外用薬(リアップ®など)は日本国内で承認されていますが、内服薬は未承認です。メソセラピー・幹細胞培養上清液・エクソソームについては、日本国内で承認された同等の治療法は存在しません。

4. 安全性について

これらの治療は、日本国内での安全性・有効性が公的に確立されていません。副作用やリスクについて十分にご理解いただいた上で、治療を受けていただく必要があります。

5. 副作用被害救済制度について

日本国内において未承認の医薬品・治療法は、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。

6. 注意事項

  • 本治療は自由診療(自費診療)であり、健康保険は適用されません
  • 効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません